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Kindle の「X-Ray」って何だろう?

最近、Kindle 書籍の商品説明を眺めていると、「X-Ray」が有効か無効かという表示が目に入ります。この項目は最近追加されたような気がします。

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今までこの「X-Ray」は「Word Wise」のように Kindle タブレット専用のものだろうと思っていたのですが、どうやら違う様子。そこで X-Ray に対応した Kindle 書籍を探して試してみました。

「X-Ray」を使ってみる

今回は X-Ray に対応していた「こころ」を試してみます。

こころ

書籍を開いてメニューバーから「X-Ray」のアイコンを指でタップ。これが X-Ray のマークみたいです。

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これを押すと次のように表示されます。

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どうやら X-Ray は書籍内部の重要単語などを集め、それがどこに登場するのかを表示してくれる機能のようです。人物名や重要な単語を表示してくれています。たぶん「これは重要な単語だ」と判断しているのは読者でしょう。ハイライトが多いものや多く検索されたものを Amazon が集計しているのではないでしょうか。たぶん。

「東京」の項目を押してみるとこんな感じに。

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書籍のどの部分に「東京」が出てくるのかがグラフで表示されていて見やすいです。

今回試してみた「こころ」は人物名がうまく登録されていません。人物の項目に「先生」がないのは不思議です。この X-Ray にうまく対応した書籍ならかなり便利だと思います。

私は小説を読むとき、人物が初登場する時にその名前をハイライトしています。登場人物が多い小説になると誰が誰だったのか分からなくなることもあるので、その場合にハイライトにジャンプしてすぐに見つけられるようにしています。この X-Ray がすべての登場人物を網羅してくれていると読み返しがかなり楽になりそうです。

ちなみに「Alice's Adventures in Wonderland」は X-Ray にうまく対応しています。

Alice's Adventures in Wonderland HTML Edition (English Edition)
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日本の書籍もこんな感じになると便利になりそうです。日本の書籍は歴史的に有名な書籍以外は X-Ray に対応しているものが少なく、まだこの機能の恩恵にあずかれそうもありません。