M950t と MX Master はどちらが使いやすいのか。でも G602 の方が使いやすい…
M950t を交換したら MX Master に
Logicool のM950t を使っていたところ、どうも調子が悪い。マウス本体から「ピー」という高い音がします。それと電池を交換してもすぐに残量が少なくなって電池のインジケーターが赤くなってしまいます。
そんなわけで Logicool のサポートセンターへ連絡してこの症状を伝えたら、「M950t は生産終了になっていて、MX Master(MX2000) と交換となります」とのこと。私はかつて販売されていた MX1000 のファンですが、M950t は特に使いやすい訳でもなくそんなに未練はありません。ということで交換をお願いしました。
交換品が届いたので M950t と MX Master とどちらが使いやすいか試してみます。
届いたよ
意外と小さい箱で届きました。
形状が全然違います。
M950t は卵形で丸いです。一方 MX Master は直線的な斜め。Logicool G9 とか、Microsoft Sidewinder X8 を思い出す形状です。
M950t の方が持っていて疲れない
手のひらにぴたっとくっつくるのは M950t です。マウスを握ると人差し指全体がマウスと接します。MX Master は人差し指の第2関節を中心としてマウスから浮きます。左クリックは MX Master の方が押しやすい。
でも MX Master は右クリックの位置が低く、手が斜めになっているのを感じます。右クリックが少し押しにくいです。
あと MX Master は M950t よりも長さが短く、マウスに手の重さを預けながらマウスを動かすという私のマウスの持ち方には合いません。M950t では右手が机と触れなくて楽なのですが、MX Master では手首が机に触れてここで手の重さを支えることになります。
M950t の方がマウスが大きくて持っていて楽ですね。
サイドボタンの押しやすさは MX Master
マウスを握った時、M950t はサイドボタンに親指が届きません。私は M950t の形状だとうまくマウスを持てないようで、奥までがっしりと持てません。そのせいでサイドボタンの奥のボタン(進むボタン)を楽に押せません。
一方、MX Master は親指の位置にぴったりサイドボタン類が来ます。ここに水平スクロールホイールがあるのですが、ぴったりの位置です。
ただホイールに親指がぴったりということは、ホイールの手前にある2つのサイドボタンは親指を曲げて押す必要があるということで、ここは少し押しにくいですね。あまりサイドボタンを使わないので大丈夫なのですが。
あと MX Master のサイドボタン二つは縦に配置されており、これは慣れないと押しにくいです。
他に、M950t にも MX Master にも親指を机側に押し込むと使えるサイドボタンが一つあります。これは MX Master の方が押しやすいです。M950t は位置が手前過ぎます。
ホイールは MX Master の方がノッチがある
ホイールは少し傾けるとカタッと動く方がいいです。これをノッチがあるホイールと言いますが、MX Master は少し弱いですがノッチがあります。M950t もノッチがありますが、区切りが弱く、何度もカタカタと動いてしまいます。
センサーの位置は MX Master がいい
マウスはセンサーの位置が重要です。これが違うとマウスを変えたときに操作しにくいのです。
M950t の裏側を見てみましょう。
マウスの中心からズレています。M950t は親指側にセンサーがあり、それを意識しながらマウスを動かさないとなりません。
MX Master はというと。
マウスの中央にあります。私はセンサーの位置がマウスの中央にあるマウスがいいと思います。普段からゲーミングマウスを使っていますので、センサーが中央にあるのが普通なのです。
センサーが中央にない場合、手首でマウスを動かしたときに意識のずれが大きいのです。マウスを万人向けにするのを考えるとセンサーを中央に置くことになると思います。
MX Master の「Smart Shift」は使いにくい
MX Master はスクロールのモードが自動で切り替わります。手動でも高速スクロールモードにできますが、通常のモードでは素早くホイールを回すと自動で高速スクロールモードになります。これを「Smart Shift」と呼んでいます。
「素早く」というのは人によって違います。そこで Logicool のソフトで調整できます。でも調節しても意外と使いにくい。私は素早く10行ほどスクロールしたいときがよくあるのですが、その時はホイールを素早く回します。この時 Smart Shift が作動してしまうのです。
Smart Shift が作動しないように、「素早く」を調節し、もっと素早くホイールを回転しないと高速スクロールモードにならないようにしたところ、今度は Smart Shift が全く作動しません。調節が難しいのです。
Smart Shift は作動しないようにも設定できますので問題ありませんが、使いたいのに使いづらいという感じです。うまくいけばすごくいい機能だと思うのですが。
あと、Smart Shift でモードが通常のスクロールモードに切り替わるとき、ホイールからガチャッと音がします。こうやってブレーキが掛かるのですが、何度も行っていると壊れそうな不安があります。
充電が面倒な MX Master
MX Master は M950t のように単三電池を入れる構造ではありません。USB で充電しなければなりません。これがかなり面倒です。
単三電池なら電池が残り少なくなっても他の単三電池と変えればいいのですぐに使えます。しかし MX Master はすぐに使いたいなら USB で電力を補充しながら有線マウスとして使う必要があります。
G602 の方が使いやすい…
以前から無線マウスというと Locigool のお高いマウスが第一候補となっていましたが、私は G602 の方が使いやすいと思います。
サイドボタンが6つ付いていて、奥の4つのボタンはマウスを握ったときに親指の腹に触れ、すぐに押せます。4つをすぐに使えるのです。マウスの長さもちょうどいい。
センサーの位置も中央です。ゲーミングマウスなので当然です。
G602 は電池持ちが M950t よりも格段に良いです。M950t 数日しか持ちませんが、G602 は電池交換を忘れるほど持ちます。スタミナモードがありますので1ヶ月はもちます。
G602 は単三電池が2つ入りますが、単三電池1本だけでもマウスを動かせます。となると G602 は M905t よりもかなり軽いのです。マウスは軽い方がいいです。
また、G602 の方がポーリングレートが高いのと、マウスの動きだしが早い。M950t はマウスをしばらく動かさないと休止し、再びマウスに触ったときに最初の1~2秒動きません。これはPCを起動した直後でも同じ現象となり、気になります。
G602 は Unifying ではないことは注意点かもしれません。Logicool の Unifying 製品と同じように1つの受信機にまとめて使えません。
MX Master よりも M950t の方がいいかな
G602 の話をしてしまって、MX Master と M950t の比較からズレてしまったのですが、この2つの1つだけを選ぶとしたら私は M950t です。マウスに手の重さを預けられるのは大きい利点です。こうやってマウスを動かすと非常に楽なのです。
長時間使うマウスになるほど楽に動かせるマウスが重要となります。サイドボタン類の使いやすさは MX Master に分がありますが、それよりも手が楽な方が私には重要です。
MX Master は USB で繋いで充電をしなければならないのも大変です。ただ M950t よりは電池持ちが良さそうですが。
G602 は良いマウス
販売終了によってもう M950t は買えないわけなので購入する候補からは外れると思いますが、G602 は MX Master よりも随分安いのでこちらを一考してみるといいかもしれません。
G602 は届いたときにレビューを書いています。参考にどうぞ。