世界のことを知りたい

読書習慣を付けたい。…マンガも本だよね?

エヴァンゲリオンのあのフォントは「マティス」

フォントワークスの公式サイトを見ていたら「エヴァンゲリオン」についてのストーリーが書かれていました。

フォントストーリー(Story of the font) Chapter2:マティス-EB エヴァンゲリオンのL字型サブタイトルで使用されたあの極太明朝体

f:id:arityk:20160718153714p:plain

エヴァンゲリオンで使われているあのフォントはフォントワークスの「マティス」らしい。

爆発的に人気となったエヴァンゲリオンは文字も "インパクト" がありました。庵野秀明監督自らがこのフォントを選んだとのこと。

当時、「新世紀エヴァンゲリオン」を制作していたガイナックス様では、同社のゲームソフトパッケージやマニュアルなどを内製するため、MacでのDTP環境を導入されていました。アニメ制作での使用を想定してのことではなかったそうですが、庵野監督はこの環境をアニメーション制作現場で劇中の文字やグラフィカルな作画に活用することを考えられたようです。 ただ、当時同社が導入していたプリンタにインストールされていた書体では満足できず、監督自身がカタログで探されたそうです。

庵野監督は、いくつかのフォントメーカーからリリースされている複数の極太明朝体の中から「マティス-EB」を選択いただきました。選定の理由は、「マティス-EB」が持つ『見た目のインパクトと表情の豊かさ』がポイントになったのだとお聞きしています。さらに当時の「マティス」の特長でもある、「筆押さえ」(※1)を気に入っていただいたのかもしれないとも想像しています。 

このマティスを使って「使徒、襲来」を表示させてみましょう。

f:id:arityk:20160718154312j:plain

ちなみに「使」という字が上の画像で2つありますが、今では主に上のスッキリした方が使われているようです。

フォントワークスのサイトに書かれていますが、字形を切り替えられます。Adobe の Illustrator などでは「字形」ウィンドウを表示しておいて、テキストの「使」をマウスなどで選ぶと「字形」ウィンドウでそこまでスクロールされます。そこで切り替え。

f:id:arityk:20160718154553j:plain

タイトル表示のさせ方も斬新でした。縦書きと横書きを組み合わせて文字が表示されます。この表示方法をするだけでエヴァっぽいなって感じます。

このフォントを使うときは今となってはエヴァを意識せざるを得ないので、ちょっと使いにくいのかもしれません。