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読書習慣を付けたい。…マンガも本だよね?

友達を装って裏切っているのは誰なのか探る、疑心暗鬼もののマンガ『トモダチゲーム』

山口ミコト(著), 佐藤友生(著)
講談社 (2014/4/9)

疑心暗鬼もののマンガ。いいですねぇ! こういうの大好きです。

学校でクラスの200万円分の給食費が盗まれる事件が起き、何者かによって待合場所に来た主人公達は気絶させられて運ばれ、「トモダチゲーム」というのに参加させられてしまいます。

「人狼ゲーム」の最初と似ています。

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給食費がなくなったので200万円分のゲームかと思っていたのですが、借金の額は2000万。しかもこの中の誰かがゲームの開催を要請しないと「トモダチゲーム」が開催されないようで、この中の誰かがゲームをしてくれとお願いしたことになります。

実はこのゲームの参加費が200万円。給食費がこれに充てられました。このゲームに参加すると借金を減額できたり、友達に押しつけることが出来るのです。

さて、誰が犯人なのでしょう? 主人公達は簡単なゲームをしながら誰が犯人なのかを探り合います。

設定でうまいのは、友達を裏切ると借金が減ると言うこと。2000万円を5人で割ってそれぞれ400万円の借金がある状態からゲームがスタートするのですが、友達を裏切るとその借金の額が減っていくのです。

人間ですから意味の分からない借金はしたくない。ゲームが終わった後に借金が残らないようにしたいのです。友達を裏切ると得をするようになっているのです。

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主人公はゲーム中にも会話をうまくして、色々と仕掛けていきます。ここが疑心暗鬼ものの面白いところですね。会話をうまく行って情報収集と推理をするのです。

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友達たちも頑張って「自分が犯人じゃない」「お前を信じる」と主張します。しかしこの中には嘘をついている人がいるのです。犯人は一人ではないかもしれません。

あまり書くとネタバレになってしまいます。この類いのマンガはネタバレを見てしまうと面白さが半減してしまいます。

犯人が「ヤス」 だなんて言えません。ヤスだなんて…。…嘘ですよ。

現在7巻まで出ています。結構ストーリーが進んできて面白いです。意外な展開です。早く「お友達」を追求したいですね!

こういう疑心暗鬼ものとしては最近読んで面白かったのは「魔法少女・オブ・ジ・エンド」。ものすごい急な展開で「実はこれまでの行動はあいつに言われてやっていた」と告白するのです。もう先が気になって仕方ないです。こちらもお勧めです。

「山田くんと7人の魔女」も実はこの要素があります。次々と明らかになる謎が楽しいです。

「トモダチゲーム」はまだあまり人気がないのかもしれませんが、疑心暗鬼もので面白いです。次の巻を早く読みたいです。

最近は疑心暗鬼ものが多くて良いですね。日本の情勢のせいでしょうか。私はこの手のマンガが増えてきてくれて嬉しい限りです。

山口ミコト(著), 佐藤友生(著)
講談社 (2014/4/9)
山口ミコト(著), 佐藤友生(著)
講談社 (2016/7/8)