Matebookを初期化したらBitLockerで酷い目に遭った
以前購入して便利に使っている Matebook ですが、最近 Chrome の調子が悪く、タブを開いたときなどに Chrome が固まってしまいます。
HUAWEI 12.0型タブレットパソコン MateBook グレー(Core m3 / メモリ 4GB / SSD 128GB) HZ-W09-4G-128G-GRAY
さらに Windows のファイル共有が突然うまくいかなくなってしまいました。以前と同じ設定にしても、他のPCから Matebook にアクセスしようとすると「ネットワーク資格情報の入力」画面が出てしまいます。
色々な設定を試しましたが、どうもうまくいきません。Windows を初期化した方が早いなと判断し、PCを初期化しようと考えました。
Windowsを初期化したはいいけど…
Windows 8 あたりから Windows の初期化が楽になりました。設定から簡単にボタン1つで初期化ができます。
世の中どんどん便利になるなぁと思いながら初期化を始めました。
…が、起動時に下の画面になります。
BitLocker の設定をした記憶がないのですが、BitLocker で1つしかないドライブが暗号化されていたようです。
調べてみると、暗号化を解くには回復キーが絶対に必要なようで、通常は BitLocker 設定時に回復キーをメモするらしいです。メモをしていない人は Microsoft アカウントに保存されているらしい。詳しくは Microsoft のページをどうぞ。
しかし私は Windows をローカルアカウントで使用していて、Microsoft アカウントを作っていませんでした。
…どうやら回復キーを手に入れる手段がないようです。あばばば
HDDを初期化するしかない
ちょっと調べてみたら同じ状況になってしまった人のブログを見つけました。大いに参考になりました。
HDD を初期化して Windows をインストールして元に戻したようです。
私もその方法しかなさそうです。
まずは上の「BitLocker回復」の画面で Esc キーでオプション画面に入ります。そしてコマンドプロンプトを起動させ、DISKPART を使います。
DISKPART
SELECT DISK 0
CLEAN
EXIT
コマンドは簡単ですね。これですぐにHDDの初期化が完了します。
この後に Windows をインストールするわけですが、「あれ、Matebook にUSBフラッシュドライブを差し込めるっけ?」という疑問が。私が持っているUSBフラッシュドライブはUSB2.0あたりの古いものです。
Matebook には変換アダプタとケーブルが付属します。確認したところ、それを組み合わせれば大丈夫です。USB TypeC -> micro-USB -> USB TypeA という変換を経て、私が持っているUSBのフラッシュドライブを使えます。
ではUSBフラッシュドライブにWindowsを入れます。今はもう「Windows 10 のインストールディスクを持ってないよ」と嘆くことはありません。Microsoft の公式サイトからダウンロードできます。便利になりましたね。
上のブログではインストールメディアの作成に他のツールを使う方法が書かれていましたが、Microsoft の公式ツールを使えば問題ありません。むしろこっちの方が簡単です。Windows 10 のダウンロードと共にUSBフラッシュドライブでインストールメディアを作れます。
さっそく Windows のダウンロードを始めるわけですが、今は Home Edition と Professional Edition のどちらをダウンロードするかの選択肢がありません。どうやらシリアルキーで判断するようです。楽です。
Matebook は 64bit 版の Windows がプリインストールされていましたから、そこだけ間違えないようにするだけです。シリアルキーは必要ありません。
なお、ダウンロードされる Windows 10 は最新版で、今現在では Creators Update 後のバージョンです。
ドライバがインストールされない
Windows のインストールはフラッシュドライブから無事終わったわけですが、今度は Matebook のドライバがほとんどインストールされないという問題が発生。
なんと Wi-Fi が使えません。ディスプレイの明るさも調節できません。
とにかくインターネットは使えないと大変なので、Wi-Fi のドライバのインストールを急ぎます。
Huawei の公式サイトに Matebook のドライバがたくさんありますので、ここからダウンロード。
Wi-Fi のドライバは "BROADCOM WIFI DRIVER" です。これをダウンロードして、Matebook のデバイスマネージャからインストールします。
たしか「ネットワーク コントローラー」という名前になっていたと思います。
それで Wi-Fi が使えるようになったので、Windows アップデート。一緒に色々なドライバがインストールされることを願いつつ。
上の画像が Windows アップデートの後。どうやら Matebook のドライバは一つずつ入れていくしかないみたいです…。
ということで Matebook のドライバを一つずつダウンロード。ドライバがインストールされていないデバイスにインストールしていきます。Matebook に必要なドライバを一括で全部インストールできるアプリケーションがあればなぁ…。
どのデバイスにどのドライバが必要なのか分からないので、インストールの際には Windows に任せます。ディレクトリを選択して、ここから見つけ出してね、とやります。
この方法で無事に全部のドライバがインストールされました。
これで問題なく Matebook を使えるようになりました。疲れた…。
Matebook を初期化したい人へ
HDD が BitLocker で暗号化されていないかチェックしておきましょう。暗号化されているなら回復キーをメモしておきましょう。
私は BitLocker で暗号化した記憶が定かではないのですが、回復キーがなかったため HDD を初期化する羽目になってしまいました。
回復キーをメモしておくのが通常のやり方ですが、Microsoft アカウントを作っておけば、そこから回復キーを入手することができるようなので作っておいた方がいいかもしれません。
Matebook の初期化をしたい人もいるでしょう。Windows の調子が悪くなったら色々調べて設定を試すよりも初期化した方が早かったりします。
私はファイル共有がうまくいかなくて Windows の初期化をしたわけですが、再インストール後は何の問題もなくファイル共有ができました。色々と試した時間は何だったのでしょう。Windows はファイル共有に何らかのバグを抱えている気がします。
せっかく Windows を初期化するのでしたら、やはり最新版の Windows をインストールしたくなりますので、そういう場合にも今回の話が役に立つかもしれません。
Matebook をまた使える状態にするまで時間が掛かりました。初期化したい人は是非参考にして下さい。たぶん、あらかじめ準備しておけば Windows の再インストールはそんなに時間が掛かりません。
ところで、Matebook に Windows を再インストールした結果、私は Huawei の設定した Windows を使っていないため、以前よりもちょっと安心感があったりします。何も入っていない Windows はやはり良いですね。
BitLocker によって Matebook の初期化は大変でしたが、ちょっとだけ良かったこともありました。
HUAWEI 12.0型タブレットパソコン MateBook グレー(Core m3 / メモリ 4GB / SSD 128GB) HZ-W09-4G-128G-GRAY