特殊能力を貰えるコインを狙う争い。エヴァンゲリオンを少し彷彿させる『グレイプニル』
「グレイプニル」。絵が綺麗だなとカバーに惹かれました。
読んでみると最近多い、少しバトルロワイヤル要素が含まれたマンガ。殺し合うのが目的ということではなく、目的を達成するために殺す方が楽というよな。絵がスッキリしていて、テンポが良くて非常に読みやすいです。
「東京喰種」もグールの中で争いがあるし、「ダーウィンズゲーム」も殺すとポイントが貰える。「グレイプニル」は散らばったコインを集めると特殊能力を貰えます。これらのマンガは全部好きです。
まだストーリーの序盤でコインがどういうものなのかがしっかり分かっていません。でもコインがあれば強い力が手に入り、それをみんなで見つけたり奪ったりというところです。
エヴァンゲリオンを彷彿させる
主人公の特殊能力は着ぐるみに変身できること。
力が増し、嗅覚がより鋭くなります。いつこの特殊能力を身につけたのかは4巻までではまだ分かりません。主人公が知らない間にこうなっていました。
主人公は着ぐるみで、中に人を入れることができます。
ここがエヴァンゲリオンに近いものを感じさせます。エヴァンゲリオンは意識をシンクロするほどうまくエヴァを動かせるようになります。
そしてエヴァンゲリオンのシンジ君は自分でエヴァを動かしていないのにエヴァが勝手に動く、暴走シーンがありました。「僕はこんな酷いことをやっていない…」
このマンガでも同じようなシーンがあります。
主人公の着ぐるみの中に出会って間もない女性が入っています
自分が動かされてしまう感覚。エヴァンゲリオンとは中にいるのか外にいるのかの違いがありますが、本質的には同じです。ちょっと言い換えると、動かされているときのエヴァの立場ですね。
主人公はこれにどう対処していくのか面白くなりそうです。
舞台設定が面白い
最新刊の4巻まで読みましたが、特殊能力、コインの奪い合い、チームを作ってチームでの対抗戦、コインとは何なのか、主人公の過去。色々と分からないことがあって先が非常に楽しみです。
私としてはエロ要素がそんなに要らないと思います。エロよりももっと伏線を楽しませて欲しいです。度々挟まれるエロ要素がストーリーの進行を妨げている感があります。
エロがあった方が読まれやすいとは思うのですが、私は「そんなことよりもストーリーの先を」と思ってしまいます。
絵が綺麗でスッキリしているため、非常に読みやすいのも良いです。読み進めるのが苦でありません。
「東京喰種」、「ダーウィンズゲーム」に続く、戦略的な殺し合いを描く面白いマンガになってくれそうで期待しています。