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NiZの静電容量無接点方式キーボードがあれば東プレは要らなくなるかも

以前から気になっていた NiZ のキーボードを買ってみました。

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NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 USB/Bluetooth 4.0両対応 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ 多機能 キーボード (84 Keys)

このキーボードは静電容量無接点方式のキーボードで、東プレの Realforce(リアルフォース)やPFUの Happy Hacking Keyboard と同じです。

これまで静電容量無接点方式のキーボードは日本というイメージでしたが、それが中国のメーカーから発売。最近は中国の製品でもしっかりしたものが増えてきています。

Plum または NiZ というブランド名です。たぶん NiZ という名前が今後はメインで使われていくのだと思います。NiZ が会社名なのでしょう。

NiZ のキーボードには色々と種類が出ていて、自分が好きなレイアウトのキーボードを買えます。ただ日本語配列はありません。

今回買ったのは84キーの無線モデル。Plum というシリーズ名です。スペースキーの側面に小さく書かれています。


NiZ 静電容量無接点方式 75キー・レトロ Pro Edition(グレーMIXホワイ) プログラマブル PBT キーキャップ 多機能 キーボード,英語配列 USB 接続 35g荷重


NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 USB/Bluetooth 4.0両対応 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ 多機能 キーボード (84 Keys)


NiZ 正面防水 キーボード 静電容量無接点方式 30g荷重 英語配列 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ アルミ加工 Windows/Mac OS対応 (87キー, ホワイト(正面刻印))


NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 RGBバックライト コンパクト プログラマブル 108ボンド英語配列 PBT キーキャップ 多機能 キーボード USB 接続

静電容量無接点方式 × Bluetooth

まず何よりもすごいのは、NiZ には静電容量無接点方式でBluetoothの無線モデルがあること。この機能を持つのはこれまでは Happy Hacking Keyboard(HHKB)しかなく、3万円ぐらいします。


PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 日本語配列/墨 PD-KB620B

静電容量無接点方式のキーボードで無線はいいなぁと思っていたのですが、3万円という値段がどうも買いにくいものでした。

さらに東プレからはまだ無線モデルが発売されておらず、HHKB のちょっと特殊な配列という事もあり、どうしても購入に踏み切れませんでした。

それが NiZ のキーボードは HHKB の半額です。さらに有線にも対応している。私が購入した84キー無線モデルはキーの反応距離も変えることができるなど、多機能です。

東プレの Realforce の新モデルR2がもつAPC(Actuation Point Changer)という機能が付いているのです。


東プレ REALFORCE SA R2 日本語112キー 静電容量無接点方式 USBキーボード 静音/APC機能付き 荷重30g 昇華印刷(墨) かな表記なし ブラック R2SA-JP3-BK

それが半額ほどの価格なのです。興味が出てしまい、購入に踏み切りました。Realforce は R2(第2世代)ではテンキーレスモデルがまだ出ていませんしね。

すごい!

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触ってみて、すごい。Realforce 以上かもと思ってしまいました。

私が使ったことがある Realforce は91キーの変荷重のものです。変荷重は 30~45gくらいの荷重に設定されているようです。今回の NiZ のキーボードは荷重がALL 35g。

Realforce はスコスコスコという打ち心地です。このキーボードはポムポムポムという感じ。うまく表現できませんが、東プレよりも静かで、打鍵感もある。

キーは軽く、サクサクと打ち込めます。Realfoce の荷重30gは合う人と合わない人がいるという事をよく聞きますが、この35gというのは Realforce にはない荷重値で、丁度良いところを狙っています。

30gは軽すぎる、45gは重い。じゃあ35gで、と

Realforce の30gほど頼りない打鍵感ではなく、軽いのが良いけど30gは軽すぎるという人には丁度良いでしょう。私の場合だとキーに指を載せただけではキーが入力されないギリギリの抵抗力です。

これは握力が弱いからかもしれません。握力がある人は30~35gだとたぶん軽すぎます。運動や筋トレをしていて人並み以上に筋力があるならやはり45gあたりが無難です。

キー入力時の音は Realforce の静音モデルよりも静かかもしれません。なのでキーを入力するときの表現はポムポムポムという感じになります。カチャという高音はあまりしません。

キーキャップを軽くはじくようにして叩けば「カチャ」という音に近いものが鳴りますが、それでも音がしっとりとしています。

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Mac でも使えるようにキーキャップを変えられるセットが付いてきます。バネはキーが軽すぎる人のために、+10g の反発力を加えられるようです。

バネは10個ぐらい付いています。全てのキーに装着するのには足りません。もっとバネが欲しい人は Amazon で買えます。+10g と +20g のバネがあるので好きな方をどうぞ。

無線と有線の差は感じる

私が購入したモデルはUSBでの有線接続と Bluetooth での無線接続の両方に対応したモデルで、両方を試してみました。

HHKBの無線モデルのレビューを読むと、無線でも有線と全く差が無いというコメントばかりでした。

それなら無線の方が良いよね、となります。ケーブルは邪魔ですから。

しかし、このキーボードで有線と無線の両方を試したところ、Bluetooth での無線接続ではほんの少しラグがあります。コンマ何秒という差ですが、私はラグを感じます

Bluetooth のレシーバーから距離が20cmほどしか離れていませんが、キーを押してからそれが画面に表示されるまでにもたつきを感じます。

キーボードのケーブルが嫌でこれまで Logicool K380 をメインに使っていました。


Logicool ロジクール K380BL Bluetooth ワイヤレス キーボード マルチOS:Windows Mac iOS Android Chrome OS 対応

このキーボードも Bluetooth 接続で、同様にラグを感じていました。

ラグは気にならない人が多いようで、そういう人にとっては有線接続と無線接続の差が分からないのだと思います。

タッチタイピングをするときには画面を見ながらキーを打つので、このラグがあると「あれ、入力したはずのキーが押されていない?」と一瞬迷いが生じます。指よりも表示の方が遅く、もう一度目的のキーを押し直してしまいます

タイピングが早い人やゲーマーは確実に有線接続の方が良いです。

おそらく HHKB の無線モデルでもラグがあるのだと思いますが、ラグはまったくないという意見の人が多くて不思議です。

本当にラグがないのか、それかラグを感じられないのかのどちらかでしょう。ですが Bluetooth の接続ではキーボードに限らずほとんどのデバイスでラグがありますので、普通に考えると HHKB の無線モデルでもラグがあるはずです。

以前よりも Bluetooth のラグは少なくなりましたが、有線接続にはまだまだ敵わないようです。

ということで、私は有線接続で使用しています。ケーブルが気になりますが、有線接続だと反応速度が素晴らしいです。

Logicool K380 と比べて K380 の良いところ

今まで使っていた Logicool K380 と比べて、K380の良いところを書いてみます。本当なら静電容量無接点方式のキーボードと比べなくてはならないのですが、一応普通の無線式のキーボードとも比べてみます。

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当然、打ち心地は全く違います。

K380 の良いところは、キーボードの高さが低いことです。

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そのため、キーを打つときに手首を上に反らす角度が浅く、手首が楽です。NiZ のキーボードに限らず、通常のキーボードだと手首が疲れてしまうことがあります。K380 は薄っぺらいキーボードなので手首はこっちの方が楽です。

他にも、K380 はキーとキーの間が普通のキーボードよりも離れているデザインで、隣のキーも同時に押してしまうミスが少ないです。

K380 は軽いのも良いですね。簡単に動かせ、机のスペースが必要なときはどかすこともできます。キーボードの打ち心地にそれほど興味が無ければ K380 はすごく良いキーボードだと思います。


Logicool ロジクール K380BL Bluetooth ワイヤレス キーボード マルチOS:Windows Mac iOS Android Chrome OS 対応

他にもキーボードが小さいので Enter キーが近いのも良かったです。ホームポジションを大きく崩すことなく Enter を押せました。

K380 は良いキーボードですが、静電容量無接点方式のキーボードはその打ち心地のために購入するキーボードですので、全く方向性が違います。

NiZのキーボードは設定ソフトからキーの機能を変えられる

さて、NiZ の話に戻りますが、NiZ のキーボードはすべて、設定ソフトからキーの機能を変えられます。プログラマブル。

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これはゲーミングキーボードによくある機能です。

NiZの設定ソフトの良いところは、FNキーの機能も変更できますし、FNキーの機能を別のキーに割り当てできますし、マルチメディアキー、PCのパワーのオンオフキーなども割り当てできます。

かなり自由にキーを設定できます。私の場合、84キーモデルのPageDownとHomeキーを入れ替えています。それで実際にキーキャップも入れ替え。便利です。

NiZのキーボードの問題点

無線に対応したモデルは電力が充電式のバッテリーです。USBで充電します。バッテリーにトラブルが起きた場合が怖いですね。電池式の方が良さそうです。

キーの高さがバラバラなのも気になります。キーボードのキーは打ちやすいように行毎に高さが違うものが多いのですが、今回買ったキーボードは横のキーと高さが違うのです。TキーとRキーの高さや、F11とF12の高さが違うのです。

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上の画像だと分かりにくいかも知れませんが、F11とF12を入れ替えてみると分かりやすいです。

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よく見てみると、どうやらF11よりもF12のキーキャップの方が一回り小さいようです。

こういうキーが他にもたくさんあり、キーキャップが少し小さかったり、大きかったりして、そのためにキーの高さがバラバラになってしまっているようです。

また、反応が悪いキーがありました。底打ちしないと反応しないのです。さすがにこれは完全な不具合です。

このあたりは日本製や大手のものの方がやっぱり信頼できますね。キーの高さがバラバラなのは初めての体験です。

何か不具合があった場合、Amazon から連絡が取れる販売会社の LANCERTECH が日本語で対応してくれますが、彼らにとって日本語は外国語で、うまく意思疎通が取れません。結構やきもきします。

NiZのキーボードはまだ登場したばかりで、今のところはファームウェアが度々更新されている状態です。このあたりが悪い印象で、ファームウェアがどこにあるのか、何を更新したのかなどは LANCERTECH に連絡を取らないと教えてくれません。

公式サイトはありますが、まだしっかり情報が載っていません。

ファームウェアの更新が多いのはサポートがしっかりしていて良いと思いますけどね。Change log は知りたいところです。

まとめ

色々とまとめて考えてみますと、NiZのキーボードはコスパが非常に良いです。キーが反応する深さも設定できるモデルはかなり良いです。

ちなみに、NiZのキーボードでキーが反応する深さを設定できるものは下の画像のF9にあるようなマークがどこかのキーに付いています。東プレでは APC と呼ぶこの機能はNiZでは「Trigger Distance 機能」や、「トリガー設定」と呼ばれているようです。

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ただ、多機能なのは良いのですが、品質にばらつきがあるのと、ファームウェアを更新しないとうまく動作しない機能があります。

中国製のキーボードというとキーロガーが怖い人もいるかも知れません。ただ、以前問題になったキーロガーが含まれていた中国製のキーボードは、常駐する設定ソフトがログを送信していました。

NiZのキーボードでは常駐する設定ソフトがなく、おそらく大丈夫だと思います。NiZの設定ソフトはファームウェアを自動ダウンロードする際にしかインターネット接続を必要としません。

でも会社などで使うにはやはり日本製のキーボードにしておいた方が良さそうです。品質にばらつきが少なく、おそらく耐久性もいいのではないでしょうか。キーロガーがあった場合のことも考えると、安心できるところのものを買っておいた方がいいでしょう。

NiZのキーボードは日本製のキーボードの半額なのも魅力的です。無線の静電容量無接点方式のキーボードを探している人には選択肢としてかなり魅力的に映るでしょう。

私もそれに魅力を感じましたが、試したところキーのラグが気になる人は有線接続の方が良さそうです。NiZのキーボードの無線接続にラグがあるという意味ではなく、Bluetooth接続全体にラグがあります。

Plumの35gという荷重はかなり良いところを狙っています。東プレの30gが軽すぎるけど、45gよりも軽いキーが良いという人にはベストマッチです。(ちなみにNiZのキーボードにもALL 30gがあります。)

30gの軽すぎる荷重を気にしている人は気に入るはずです。軽くて打鍵感がある、という打ち心地です。私はあまり筋力がないせいか、もっと軽くても良いかなと感じます。キーを打つ際に力を入れたくない私はたぶんALL 30gが合っているのでしょう。

ゲーム用にも使いたい人はたぶん30gは軽すぎます。軽いキーが良いけど、ゲームにも使いたい人にもこの35gは良い選択肢になると思います。私の場合、キーが軽くて発生してしまう誤入力はありません。

ということで、コスパが非常に良いキーボードです。35gで、Bluetooth の静電容量無接点方式のキーボードに魅力を感じる人は買って損はないはずです

東プレもこの新しいライバルの登場に焦って欲しいです。NiZがもう少ししっかりしてくれると東プレは敵わないでしょう。

NiZのキーボードの配列は色々と種類がありますので比較してみて下さい


NiZ 静電容量無接点方式 75キー・レトロ Pro Edition(グレーMIXホワイ) プログラマブル PBT キーキャップ 多機能 キーボード,英語配列 USB 接続 35g荷重


NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 USB/Bluetooth 4.0両対応 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ 多機能 キーボード (84 Keys)


NiZ 正面防水 キーボード 静電容量無接点方式 30g荷重 英語配列 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ アルミ加工 Windows/Mac OS対応 (87キー, ホワイト(正面刻印))


NiZ 正面防水 キーボード 静電容量無接点方式 30g荷重 英語配列 コンパクト プログラマブル 英語配列 PBT キーキャップ アルミ加工 Windows/Mac OS対応 (87キー, ブラック(側面刻印))


NiZ 静電容量無接点方式 35g荷重 RGBバックライト コンパクト プログラマブル 108ボンド英語配列 PBT キーキャップ 多機能 キーボード USB 接続