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読書習慣を付けたい。…マンガも本だよね?

子役を見ていると痛々しい。もう少し失敗に寛容になって

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テレビで子役が何か質問され、周りの人に気に入られるような回答をしているのを見ると、ものすごく嫌な気分になります。その子役が考えた答えではないからです。親か誰かに「こう訊かれたら、こう答えなさい」と言われているのでしょう。

「みんなに応援していただいて嬉しいです。ウフッ」「お母さんが大好きです。ウフッ」「お母さんに感謝しています。ウフッ」と答えた男性子役には寒気を感じました。これ以来、子役の発言を聞くのが怖くなってしまいました。

日本は同調圧力が強すぎて、自由な物言いができなくなってしまっています。その上、みんながインターネットを使うようになり、「炎上」という現象が起き、失敗が許されなくなってきました。この結果として、子役を子役たらしめている人たちが失敗を恐れ、子役から発言の自由を奪っています。

子役の発言はつまらなく、敵を作らないようなものになってしまっています。私は子役本心の子供らしい言葉を聞きたいです。「稽古が疲れる」でも何でも。こう発言すると不利益を被るのでしょうか。

これは子役の周りの人の所為だとも言えますが、むしろこのような社会にしている日本人全体の所為でしょう。子役だけではなく、子供全体、さらには社会人でも当たり障りのない受け答えをしてしまっています。空気を読みすぎていると白けますね

日本は同調圧力が強い国ですが、以前はもう少し寛容な社会だったような気がします。ネットが攻撃的なのか、ここ最近厳しいです。学校では「○○キャラ」なんていう括りがあるようですし。そのキャラの振る舞いをしなければ他人と同調できないとなると生きづらいですね。

日本はもう少し失敗に対して寛容な社会になって欲しいところです。日本の不寛容さが子供にも影響してしまっています。さらに言えば、その不寛容さが回り回って自分の首を絞めています。日本が幸福度が低い国ランキングの上位になるのは当然。それで「嫌われる勇気」「反応しない練習」が売れるわけです。みんな生きづらさを感じています。

最後に私の好きな TED Talk を載せておきます。TED で一番再生されている動画です。失敗を許容せよ、というお話です。笑いもふんだんに含まれていますよ。

Ken Robinson: Do schools kill creativity? | TED Talk | TED.com

神様の絵を描いても笑って許容しています。