エアコンは付けっぱなしの方が良さそう。少し電気代は高くなるけど命の方が大事
エアコンは付けっぱなしの方が電気代が安いのか、それともこまめに消していた方が良いのかという議論がよくあります。
そこでダイキンが実験をしてくれています。
<参考資料>第5回『ダイキン 空気のお悩み調査隊がゆく!』エアコンをつけっぱなしにするのとこまめに入り切りするのでは、どちらの電気代が安くなるの? | ダイキン工業株式会社
この実験の結論は下の通り。上の実験を読むのが面倒な人は結論だけ知っておけば OK。
(1) 日中9:00~18:00までの時間帯は、30分間であれば、エアコンを切らずに「つけっぱなし」にする方が電気代が安くなりました。
(2) 想定した1日の生活スケジュールでで「つけっぱなし」にして運転すると、外出時に運転をOFFにするよりも1日の消費電力の合計が大きくなりました。(1日の電気代差は約35円)
グラフも引用しておきます。
環境によって実験の結果が異なりますが、どうやらエアコンを付けっぱなしにした方が良さそうです。
下のグラフの赤い線と青い線に消費電力の累積が示されています。これを見ると夜間はエアコンをこまめに切った方が良さそうだと判断でき、ダイキンの結論に納得できます。
しかし、1日の電気料の差が約35円しかないのです。1ヶ月で1000円くらいの差。これを大きいとみるか小さいとみるかは人によって違うと思いますが、次の一文が重い。
また、実験(2)で「つけっぱなし」にした部屋と「こまめに入り切り」した部屋の室内温度を比較したところ、グラフ6の通り、外出中にエアコンの運転をOFFにした「こまめに入り切り」の部屋は、帰宅時の温度が高くなっていました。
30分の外出から帰宅した14:30を見てみると、「つけっぱなし」にした部屋が温度26.5℃・湿度69%、「こまめに入り切り」した部屋が温度27.5℃・湿度77%と、「こまめに入り切り」した部屋の方が湿度も高く、快適性に差がありました。熱中症にならないよう、電気代だけでなく、帰宅時の快適性も考慮して、状況に応じて「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」を上手に使い分けましょう。
つまり、エアコンを切って外出して帰ってきたとき、部屋がもあっと暑いよ、ということです。エアコンを切ってあった部屋は、エアコンで冷やされるまで熱中症になりやすい状況です。
ここに1日35円払えるかどうかで、エアコンをこまめに切るかどうか決めてもいいのではないでしょうか。
私はそこにお金を払って熱中症にならないようにするのを選びます。熱中症で倒れたら一人暮らしだとそのまま死ぬ可能性があります。それだったらわずかな電気代をケチらずに払って予防した方が安心。
ちなみにダイキンの実験が行われたのは14畳の部屋で、下の画像の部屋です。もちろん電気料金は部屋のサイズによって変わります。
今回のダイキンの実験で覚えておくことは、
- 1日30分以上、外出するならエアコンを切った方が安い。
- 帰ってきたときに暑い部屋が嫌なら付けっぱなしにする。熱中症になりそうなら付けっぱなしの方が良い。
- 付けっぱなしにしても差は1日35円(14畳の部屋での電気料金)。
ということ。まとめると簡単になりました。