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アル・ゴアのプレゼンテーションに感動。グリーンエネルギーは劇的に進化している

環境問題に力を注ぐアル・ゴア元副大統領は、2006年の地球温暖化に関するドキュメンタリー映画「不都合な真実」で話題になり、同年に TED で気候変動についてのプレゼンテーションも行って話題でした。その後もアル・ゴアは何度か TED のトークをしているのですが、今年のトークも素晴らしかったです。

「The case for optimism on climate change」というのが今回のタイトル。地球の気候変動についてのトーク。ものすごく分かりやすいです。

グリーンエネルギーは以前はまだまだという印象でしたが、それがここ最近、劇的に進化しているということをアル・ゴアが数字で示します。日本ではグリーンエネルギーについては報道されませんし、「そんなのもあったね」という印象でしたが、このトークを見るとその印象がガラッと変わります

平均気温がどんどん上がっていて、天災も増えている。前半は被害や化石燃料の現状を説明しています。後半からがすごい。「良いニュースもあるんですよ」という言葉からグリーンエネルギーがどれだけ進化しているのか見せつけられます

ものすごく熱いプレゼンテーションです。すごい。気候変動について勉強になると同時に、科学技術の進化によって未来が明るそうだと感じさせてくれます。

太陽光発電がここ数年で劇的に進化しているのは知りませんでした。コストもものすごく低くなっている。「グリッド・パリティ」が近いようです。つまり化石燃料での発電コストよりもグリーンエネルギーでのコストが下回りそうだという事です。

携帯電話が発展途上国で劇的に普及した

その他になるほどなと思ったところが携帯電話の普及について。固定電話の導入が遅れた国で、携帯電話が劇的に普及したようです。トークではちょっとした援用でこの話が使われるだけですが、なるほどなーと思いました。

これは何故かと考えると、固定電話の電話網を作るよりも携帯電話用のアンテナを立てる方が楽なのでしょう。科学技術の進化のおかげで電話網をコストを掛けて一本一本引かなくていいのです。そんなことをするよりもアンテナを立てた方が早い。家に一本電話線を引いても一つの電話でしか使えません。すごいですね、技術の進化って。

先進国で作られた技術が発展途上国にもたらされると劇的な進化を遂げます。ゲームの Civilization のように、他国から外交によって技術を教えて貰えると国の進化速度が早くなります。技術の進化の過程で本来は必要な過程である固定電話をすっとばして、一気に携帯電話を手に入れられます。これが先進国の使命なのかも。新技術を作り出す人はすごいなー。

プレゼンテーションとして分かりやすい

TED のトークはいくつか見ているのですが、その中でもアル・ゴアのトークは展開が非常に分かりやすいです。

私が技術の進化について知らなかったからかもしれませんが、「おお!」っと思わせられることが連続していて話に全然飽きません。トークに熱も感じられて、見ていて気持ちいい。話し方は参考になりますね。

あとプレゼンテーション中の画面が動画だったことも見やすさに影響しています。多くのプレゼンテーションではディスプレイに表示されるのは紙芝居のように切り替わるページ。でもアル・ゴアのプレゼンテーションは違います。

こうやって洪水や大気の状態、さらにはグラフまで動くと見やすくて分かりやすいですね。TED の中でもかなり作り込まれた表示のさせ方でした。

ということで気候変動やグリーンエネルギーの現状を知らない人は是非見てみて下さい。