Baba Yetu に Mado Kara Mieru のメロディが入っていたことに驚き
シミュレーションゲーム「Civilization IV」のメインテーマで有名な「Baba Yetu」を久しぶりに聞いたのですが、曲の中に「Mado Kara Mieru(窓から見える)」のメロディが入っていて驚きました。
「Baba Yetu」はゲームが好きではなくても楽しめる曲です。聴いておかないと損というレベル。作曲者の Christopher Tin はこれでゲーム音楽として初めてのグラミー賞を取っています。
上の動画では 2:14 からオーボエがそのメロディを吹いています。このメロディが「Mado Kara Mieru」の「余命幾ばくかある」のメロディですね。
たぶんこれは Christopher Tin が好きなフレーズなのでしょう。"Baba Yetu" が2005年、"Mado Kara Mieru" は2009年の "Calling All Dawns" というアルバムに入っている曲。つまり Baba Yetu でこのフレーズが登場したのが先。
Christopher Tin - Mado Kara Mieru OFFICIAL Lyric Video with Translations
この曲で何度もそのフレーズが最初の方から繰り返されていますね。
ちなみに窓から見えるは日本語で表現した曲で歌詞は俳句になっているようです。春、夏、秋、冬、春と季節の移り変わりを表現しています。
Mado Kara Mieru, from Christopher Tin's two-time Grammy-winning album 'Calling All Dawns'. Sung in Japanese, the song is a setting of five haiku about the seasons: spring, summer, autumn, winter and spring. Each verse is sung by a different singer in a different stage of their life: a child, a young woman, an older woman, a chorus of old men, and a child. The song represents the cycle of life: youth, old age, death, and then rebirth again.
ちょっと見てましょう。
Mado Kara Mieru lyrics + English translation
窓から見える
輝く梅一輪
一輪ほどの
その暖かさ
窓から見える
まぶしい目には青葉
山ホトトギス
ああ初鰹
窓から見える
さわやか秋風の
山を回るや
あの金の声
余命
いくばくかある
今宵はかなし
命短し
窓から見える
冷えた雪の家に
寝ていると思う
寝てばかりにて
窓から見える
楽しいちはつの
一輪白し
この春の暮れ
俳句というか俳句的な詩ですかね。日本人としては知っている俳句のフレーズが入っています。
こういう歌も綺麗ですね。私は普段ほとんど歌詞を聴かないのですが、詩を歌にするのは非常にセンスが良いです。
何度も同じフレーズが繰り返され、フレーズから歌詞が浮かびます。
「余命幾ばくかある」は英語の方が直接的に表現され、分かりやすいです。動画では下に表示されています。
「窓から見える」はかなり前から知っていたのですが、今さらながらもう一度曲で感動しています。私も歌詞を付けるときはこういう詩にしてしまおうか。