ミラーニューロンで相手の思考を乗っ取れる？『マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』
シリーズが20万部売れているらしい『マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』というマンガを買ってみました。
正直なところ、私はこの本の内容にちょっと疑問を覚えます。しかしながら、Amazonのレビューやネット上ではこの著者であるカウンセラーの大嶋信頼氏はもの凄く信頼されているみたいです。
不安になりやすくて困っている人が大嶋信頼氏の本の方法で救われたならそれはそれで良いことです。効果があったことになります。
したらば掲示板にスレッドがあり、少し読んでみたら信者の方の力強いコメントに驚きました。
ミラーニューロンが自分の思考を乗っ取る
大嶋信頼氏の考えでは、脳のミラーニューロンが無意識下で機能して相手の考えをまねしてしまい、他人の考えが自分の頭に入ってきてしまうようです。
不安や利用されているなどのマイナスな感情は自分の周りの人間が考えている事で、それがミラーニューロンを通して自分の感情・考えを乗っ取ってしまう。だからそれを妨害したり上書きすることが出来れば、人生が好転する。
これが基本的な大嶋信頼氏の考え方です。
ちょっとマンガを引用します。
無意識は他人と繋がっているというのはよく言われていることです（集合的無意識での交流）。本当なのか分かりませんが。
ミラーニューロンは他人が思っている事を自分の無意識下で「まねする」ようで、それで相手が考えている事を自分の考えだと勘違いしてしまう。
本当なの？
Wikipediaを参照するとミラーニューロン自体は実際にあるっぽいので、相手の考えをミラーしてしまうこともあるのかもしれないなと考えられますが、下のページで疑念が強まります。
うーん。理想の人を思い浮かべると、その人の脳にアクセスできるらしい…。どうなっているんでしょう…。
理想の人と同じように振る舞うために意識的に行動をまねをしているだけのように思いますが、説明では人と繋がる無意識とミラーニューロンが確実にあっていつも機能するという前提ですので上のマンガの解説となります。
憧れの死んだ人を思い浮かべた場合はどうなるんでしょう？
一緒に住んでいると行動・体の状態が似てくるというのはホメオスタシスがうんぬんという説明を読んだことがありますが、これは大嶋氏によるとミラーニューロンが引き起こしているようです。
確かに相手と飲み物を飲むタイミングが同じになるなどの行動のミラーリングが起きる場合、無意識なのかもしれません。それもこのミラーニューロンが影響しているのでしょうか。
私にはミラーニューロンの話が本当なのか判断が付きません。
苦手な人への解決方法は簡単
この本では苦手な人への対処法は結構簡単です。
それは自分が相手を苦手だと考えないこと。ミラーニューロンのせいで自分の考えが相手にも伝わって同じ考えになるため、自分が相手を「味方だ」と強くと思えば良いわけです。自分の思考が相手にも伝わって味方同士になれます。
是非お試しください。本当に効果があるなら簡単で良い方法です。相手の感情を書き換えられます。（相手を味方だと思うと自分の行動や言動が先に変わりそうですが。）
恋愛もうまく行きそうですね。「僕・私の事を好き」と強く念じるのです。ミラーニューロンで相手にも伝わり、好きになってくれることでしょう。最高。
どのくらい効果があるのか実験してみて欲しいです。効果があるならこんなに楽で良い方法はありません。
あと、この本では相手を念じて味方にする以外に、自己暗示で心の防衛をする方法が載っています。こちらの方が心理学的な対処法で説得力があります。
ここでは無意識とミラーニューロンのことをメインに取り上げましたが、通常のカウンセリングとしては良い方法がたくさん書かれています。「否定的な暗示の方が効果がある」という話はとても良い情報です。自己暗示をしたい時は否定的な内容で文言を構成すると良いようです。
精神的な問題は解決方法はなんだってよくて、良い効果があれば成功です。負の感情で困っている人は大嶋氏の方法をとりあえず1つ試してみるという手もあります。大嶋氏の本はいろいろありますが、どれも結構売れているようです。
負の感情の原因を無意識のせいだと考えるのは良い考え方かもしれません。無意識下で不安になっているため、その不安は自分のせいではないわけです。
説明通りに実際にミラーニューロンが作用していれば、その通り自分の感情ではないことになります。「無意識」をどれだけ信じられるかで効果が変わりそうです。
