ディンプル加工の包丁ってほとんど効果がないのか…『貝印 関孫六 三徳包丁 ディンプル 165mm 匠創 AB-5157』
日頃、野菜を切ったときに包丁にくっつくのが気になっていました。特ににんじんがべたっと包丁にくっついてしまいます。
野菜を全部切ってから鍋などに入れたいのですが、切るときに包丁にくっつくため、三回ほど切ったら中断して包丁にくっついた野菜を取っていました。
くっついた野菜を取らないと、次に切ったときに包丁にくっついた食材が押し出されて転がってしまいます。
包丁から野菜を取るのは結構なストレスです。この面倒な手間をなくす方法はないものか…。
何か良い方法がないか調べてみると
そういえば丸い穴が開いた「穴あき包丁」があったなぁと思い調べてみると、あまり効果がないというコメントが多数です。しかも穴を洗うのが面倒だと…。
確かに穴が開いていると洗うのが大変そうですね。
優れた料理人は包丁にわずかな角度を付け、食材を包丁にくっつかないようにしているという話もあったのですが、素人の私には出来そうもありません。
もう少し調べてみると、「ディンプル包丁」なるものが販売されているのを知りました。包丁の側面にヘコミが付けてあるようです。
Amazonなどでディンプル加工されている包丁のレビューを読むと、食材がくっつかないというコメントと効果がないというコメントの二つに分かれています。どちらなのか分かりません。
ということで買ってみました。
買ってみた
買ったのはディンプル加工の包丁の中でも安かった「貝印 関孫六 三徳包丁 ディンプル 165mm 匠創 AB-5157」。
低価格な関孫六シリーズの新しいモデルの包丁らしいです。
ディンプル加工の楕円のヘコミが綺麗に並んでいます。
さっそく使ってみたところ…、いやー見事に包丁ににんじんがくっつきます!すごい!
…。
以前使っていた包丁よりもにんじんがしっかりと包丁にくっつきます。密着面が真空状態なのかと錯覚するほどの強固なくっつき。
ディンプル加工はそんなに効果がないようですね。効果があると言っている人はどうやって使っているのでしょうか。包丁が悪いのか、私の使い方が悪いのか分かりません。
ディンプル加工のヘコミよりも切ったにんじんの面積が大きいせいかなぁと思っていますが、ディンプル加工はもう少し段差がないと意味がない気がします。この包丁はディンプル加工が浅いのかもしれません。
あと、洗った後にディンプル加工のヘコミに水が貯まりやすくて錆びるというコメントがありましたが、これは確かにそうだなぁと感じました。
持ち手と刃に継ぎ目がないのは衛生的でデザインも良くて好きなのですが、ディンプル加工のヘコミは確かにゴミや水がたまりやすく、せっかくのシンプルな構造を複雑にしてしまっています。
この包丁は持ち手にも滑り止めを狙ったような窪みがあって、こういう複雑な構造にすると汚れがたまりやすいです。こういう余計なヘコミはなくして欲しいです。
これまで使っていた「ヴェルダン 三徳庖丁 165mm OVD-11」のデザインは優秀だったのだと改めて気付かされました。あちらは全くヘコミがありません。
関孫六の切れ味はそりゃ良いのですが、買ったばかりのヴェルダンだって切れ味は良かったです。この切れ味にそんなに価値を見いだせません。この価格帯の包丁はどれも似たような切れ味ではないでしょうか。
うーん今回の買い物は失敗でした。ディンプル加工の包丁に期待していたのですが…。
切れ味だけならセラミック包丁を試してみたいのですが、包丁がパキッと割れやすいようで買えません。