Honor 6 Plus をRoot化してみる
楽天モバイルで Honor 6 Plus を買いました。半額キャンペーンで購入しまして、この価格なら満足です。一段階上の価格帯のスマートフォンをお安く手に入れられました。
さて、そんな Honor 6 Plus ですが、さっそくRoot化してみます。Root化するとどんなことができるか一度やってみたかったのです。
参考にしたのはこちらのサイト。
How to Root Huawei Honor 6 Plus [FULL TUTORIAL]
ちょっと分かりにくかったので、補足を加えながら私が行った手順を書いてみます。
1. アンロックコードを手に入れる
Root 化のためのアンロックコードは Huawei が自ら提供しているのですね。こちらのページから手に入れることができます。中国語なので Google Chrome などを使い、翻訳しながらいきましょう。このページは自己責任でね、という同意書です。チェックボックスにチェックを入れ、次へ進みます。
ここでユーザー登録が必要でした。
ユーザー登録は画像の矢印の所にあるボタンで、電子メールで認証すると楽です。電話番号での認証につかう電話番号は中国やマレーシアなどの一部の地域のものしか入力できません。日本からのユーザー登録は電子メールで。
次はアンロックコードを手に入れるための端末情報の入力です。
持っている Honor 6 Plus の「設定」を開き、「端末情報」を開きます。「モデル番号」が「製品番号」です。たぶん日本では「PE-TL10」です。製造番号は「端末情報 → 端末の状態」にある、「製品番号」です。
IMEI も「製品番号」の上にありますね。「IMEI1」でOKでした。ダメな場合は「IMEI2」に変えてみましょう。
次の「製品識別コード」がくせ者です。右のヘルプに書いてありますが、Honor 6 Plus で「電話」を起動し、「*#*#1357946#*#*」と入力します。すると数字が出てきます。これが識別コードです。これを入力します。
最後に右にある画像の文字を入力し、緑のボタンを押します。うまくいけばボタンの上あたりにアンロックコードが表示されます。
2. HiSuite をインストール
Huawei の補助ツール「HiSuite」をインストールします。こちらからダウンロード。現在 Windows XP/7/Vista しか対応していません。ただこのソフトと自体は必要ないようです。一緒にインストールされるドライバーを必要としているようです。
一応 Honor 6 Plus を Windows へ繋げ、HiSuite を起動してみます。… 私の場合 HiSuite は端末と接続できませんでした。Windows 10 のせいかもしれません。そのまま放っておきます。
「接続方法」というヘルプがあるのでここを見ますと、Honor 6 Plus の「設定 → 端末情報」にある「ビルド番号」を7回タップすると開発者モードになります。このモードを ON にしておかないとならないようです。
開発者モードが ON の状態だと設定に「開発者向けオプション」が表示されます。それで「USBデバッグ」を ON にします。
[注意!]
私の環境では、Windows 10 Pro で HiSuite をインストールし、デバイスをUSBで繋げると Windows の動作が不安定になります。Root 化の作業中に何度か PC が突然停止しました。これは Root 化している最中には特に危ない出来事なので、HiSuite を起動しないようにしておいた方が良さそうです。
HiSuite をインストールしたフォルダを開き、HiSuite.exe を「HiSuite.exe_」などの他のファイル名に変えておくと HiSuite が起動しなくなり、Windows の動作が不安定になりません。後でこのソフトを使いたいならファイル名を戻せば OK です。
3. 「Honor 6 & 6Plus Multi-Tool」をダウンロード
「Honor 6 & 6Plus Multi-Tool」をダウンロードします。
4. FASTBOOT へ
デバイスの電源を OFF にします。その後、Volume のダウンキーを押し続けながら、USBケーブルを接続し、FASTBOOT モードへ入ります。
白い背景の画面にアンドロイドのマスコットが表示されていれば OK です。一番下に「PHONE Locked」と表示されています。
5. Multi-Tool を使って端末のアンロック
インターネットに接続し、先ほどダウンロードした「Honor 6 & 6Plus Multi-Tool」の「Honor6MultiTool.bat」を起動します。
「2」を入力して Enter。Adb ドライバーのインストールが始まります。テキトーに「Next」で OK。インストールが終わったら元のウィンドウ(コマンドプロンプト)に戻り、何かキーを押して次の画面へ。
「1: Bootloader」を選択し、次に「2: Unlock Bootloader.」を選択。そして「1: I HAVE Unlock Code」を選択。Huawei のサイトで手に入れたアンロックコードをここで入力します。
最後に「OKAY」という文字が表示されていれば成功です。キーを押すと自動的に Honor 6 Plus が再起動されます。
「Honor6MultiTool.bat」のウィンドウを閉じます。
6. CWM Recovery をインストール
端末が通常通り起動しているので、電源を OFF。その後先ほどと同じようにして FASTBOOT モードへ入ります。一番下の文字が「PHONE Unlocked」になっていますね。
「Honor6MultiTool.bat」を起動。起動後にまた Adb ドライバーをインストールするかどうかの画面になるので、「1: Don't install ~」を押してスキップします。
次に今度は「2: Recovery」を選択。「1: Install CWM or TWRP」を選択。「1: I HAVE Unlocked Bootloader」。ここで自分の端末の EMUI バージョンを選択します(「端末情報」画面に表示されています)。私の場合、「2: EMUI 3.1」です。
「2: Install CWM ~」を選択。そのまま待ちます。これが finish するとデバイスが自動的に再起動し、その後再び再起動して、CWM-based Recovery が起動します。
7. Root化
デバイスが落ち着いたら、PC の画面を見ると「Want to Root now?」と表示されていますので、「y」。
ちなみに、私の場合ここで突然 PC がブラックアウト! HiSuite のせいだと思われます。皆さんもお気を付け下さい。再起動した後、HiSuite の実行ファイルの名前を変え、起動しないように変更。「Honor6MultiTool.bat」をもう一度起動し、「2: Recovery」から同じ事をしたら無事でした。
デバイスを見ると CWM-based Recovery が起動しています。ここで「Install zip」を選択。選択するにはボリュームキーで項目を上下させ、電源ボタンで決定です。「install zip from sideload」を選択。
デバイスの画面の下の方に文字が表示されます。
そして PC の画面では何かキーを押してくれと表示されているので、デバイスで上の操作をした後に何かキーを押します。
そうするとデバイスの方でインストールが進みます。
デバイスで「Done !」が表示されれば SuperSU のインストールが成功。ここで Root 化が完了です。
8. Stock Recovery
続いて、PC の画面では「Want to flash Stock Recovery now?」と訊かれています。「y」。EMUI と型番を選択します。そのままインストールされます。
9. 再起動して作業終了
デバイスで EMUI のメニューが表示されています。そこで Reboot system を選択。これで完了です。
10. 終わり…の前に
起動したらアプリケーション一覧に「SuperSU」があることを確認しておきましょう。これで色々と設定したり、アプリに権限を与えるかどうかを選択できるようです。
ここで、一応システムのバックアップを取っておきましょう。CWM Recovery を起動するにはボリュームプラスのボタンと電源ボタンを同時押しすれば良いらしいのですが、何度か試してみて私にはできませんでした…。コツを教えて下さい。CWM のバージョンにもよるのかもしれません。
そこでちょっと面倒ですが、今まで通りの手順で CWM Recovery を起動させます。電源を OFF にして、ボリュームダウンキーを押しながら USB を接続し、FASTBOOT モードへ入ります。Multi-Tool を起動し、もう一度 Recovery をインストールします。
CWM-based Recovery が起動したら、「backup and restore」を選び「backup to /sdcard」を選択してバックアップしておきましょう。
終わり
何とか無事にRoot化することができました。初めてのRoot化だったので心配だったのですが Honor 6 Plus は無事でした。文鎮化してしまうのを怖れていました。なお、運悪く文鎮となってしまった方は Multi-Tool にUnbrick という選択肢があったのでそちらを試してみるといいかもしれません。あとは Forum を読みまくってみましょう。
お疲れ様でした。